「わたし」の声をめぐるリーディング・ワークショップ

イラスト:小林エリカ
作家・アーティストの小林エリカさんを迎え、リーディング・ワークショップを開催します。近作『女の子たち風船爆弾をつくる』をはじめ、古典戯曲や歌劇の上演台本等、実際に声に出して読む時間をともにします。
小林さんがこれまで取り組んできたのは、歴史のなかで語られずにきた人やものの声に、耳を澄ますこと。このワークショップでは、かつてそこにいたかもしれない「わたし」の痕跡をたどりながら読むことで、その声をいまに立ち上げていきます。作品に込められた問いや背景について、参加者同士で言葉を交わし、考えを深める時間も設けます。
2025年は終戦から80年。しかし、世界では今も戦争が絶えません。
そんな時代に、過去を振り返り、「読むこと」「声にすること」は、何を生み出すのか。
演技経験は問いません。ジムに行くような気軽さで、ぜひご参加ください。
※応募受付は終了しております。
アーティスト
小林エリカ(作家・アーティスト)
1978年東京生まれ。作家、マンガ家、アーティスト。目に見えないもの、時間や歴史、家族や記憶、声や痕跡を手がかりに、入念なリサーチに基づく史実とフィクションを織り交ぜた作品を制作する。著書は小説『女の子たち風船爆弾をつくる』(文藝春秋)で第78回毎日出版文化賞受賞。エッセイに『おこさま人生相談』(柏書房)、『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』(筑摩書房)。コミックに『光の子ども1~3』(リトルモア)他。主な展覧会は個展に「Yの一生 The Life of Y」(2025年、Yutaka Kikutake Gallery、東京)、グループ展に「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」展(2025年、川崎市岡本太郎美術館、神奈川)、「The 13th Berlin Biennale for Contemporary Art “passing the fugitive on”」(2025年、KW Institute for Contemporary Art、ベルリン、ドイツ)、「ニュー・ユートピア」(2025年、弘前れんが倉庫美術館、青森)、などがある。

小林さんよりコメント
言葉をひとたび声にしてみると、かつてその言葉がこの世に届けられたその時までが甦るような気がします。
みなさんと一緒にかつて書かれた、かつて読まれた、かつて話された、言葉を、いま実際に声にしてみることを、とても楽しみにしています。
ワークショップへの参加方法と注意
下記の募集要項を必ずご確認のうえ、以下の申込リンク、もしくは、お電話(03-6809-3631)にてお申し込みください。
・ワークショップ当日の詳細については、参加決定後にメール(みなと芸術センター開館準備室:minato-ac@kissport.or.jp)にてお知らせさせていただきます。
・本企画は、演技等のパフォーマンス技術の向上を目的としたものではございません。
募集要項
日時 | 第1回:9月21日(日曜日) 第2回:10月25日(土曜日) 第3回:12月6日(土曜日) 第4回:1月10日(土曜日)★ 第5回:2月21日(土曜日) 第6回:3月21日(土曜日) 各日13時から16時 ★第4回ゲスト:寺尾紗穂さん(音楽家・文筆家) |
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対象 | 全日程参加できる方 ※一部の回では、聴講者を募集する予定です。詳細が決まり次第、改めてご案内いたします。 |
参加費 | 無料 ※WS内で移動する場合、交通費は自己負担となります。 |
定員 | 30名程度 ※応募者多数の場合は抽選(港区在住・在勤・在学者優先) ※先着順ではございません |
使用言語 | 日本語を使用します。 |
会場 | 旧三田図書館(〒108-0014 東京都港区芝5丁目28−4) https://maps.app.goo.gl/KgoBhymSujbobeWUA ※一部の回では、会場の外へ出て、フィールドワークを行う可能性がございます。その際は、屋外を一定時間歩いて移動することが想定されます。 電車でのアクセス JR 田町駅三田口(西口)より徒歩5分 地下鉄 都営三田線・浅草線 三田駅A3出口より徒歩2分 |
申込期間 | ※応募受付は終了いたしました |