港区とその周辺を深掘りする、「みなとリサーチコレクティブ」

「港区立みなと芸術センター」の開館に先駆けて、港区とその周辺の文化や歴史、地理、地域課題など、参加者それぞれの視点でリサーチを行う「みなとリサーチコレクティブ」のメンバーを募集します。
独自の視点によるリサーチの経験が豊富なコア・リサーチャーを中心に、みんなで集まって活動しながらそれぞれの関心を追究しましょう!
港区に少しでも興味のある18歳以上の方はどなたでもご応募OK!
リサーチを通じて、みなと芸術センターの開館準備にぜひご参加ください。

※リサーチャー応募受付は終了しております。

「みなとリサーチコレクティブ」とは?

「港区立みなと芸術センター」は、文化芸術の鑑賞や参加、創造活動の推進に加え、地域の課題に寄り添い、多様な価値観を認め合う共生社会の実現を目指しています。
そこで、開館に先立ち、まずはセンターが位置する港区とその周辺の文化や歴史、地理、地域課題などについて理解を深め、多様な視点からの気づきを共有する集まりとして、「みなとリサーチコレクティブ」を発足します。

リサーチャーの活動内容

① それぞれの独自の視点を活かして個人および共同でリサーチを行います。各自でリサーチ内容からリサーチ方法まで自由に発想していただきます。

② 月2回程度(令和7年9月~令和8年3月)の頻度で開催する研究会に参加し、リサーチの進捗の共有や他のリサーチャーとの情報交換、グループディスカッションを行います。

③ 令和8年3月ごろ、リサーチの成果発表会を行います。発表はテキスト、地図制作、レクチャーパフォーマンス等、各自自由な形式で行っていただきます。

④ 令和8年3月末までに、③の発表に基づくレポート(1000字以上)を提出いただきます。 ※なお、本事業を経て発表されたリサーチ成果は、今後みなと芸術センターでの企画等に発展させる場合があります。その際は別途、クレジットや著作権等について個別にご相談いたします。

リサーチに並走するコア・リサーチャー

本事業では、2人のコア・リサーチャーが、リサーチや研究会に参加し、内容の相談や方法の開拓をサポートします。

佐藤朋子(さとう・ともこ)

1990年長野県生まれ。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。広範なリサーチをもとに物語を構築し、主にレクチャーの形式を用いた「語り」の芸術実践を行っている。近年の活動に、《オバケ東京のためのインデックス》(シアターコモンズ、2021-)、《TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読》(青柳菜摘と共同、2020-)、第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後」(東京都写真美術館、2022)、「公開制作vol.2 佐藤朋子 狐・鶴・馬」(長野県立美術館、2022)。令和5年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台湾と韓国にて研修。

 

佐藤 朋子(さとう・ともこ)
                 ©大野隆介

メッセージ(佐藤朋子)

美術家・岡本太郎は、1965年に「都市建設への提案―オバケ都市論」を発表しました。東京湾に「もう一つの東京」をつくり、今の東京に不満を持つ人々がそこへ移り住み、新たな行政を築いて既存の東京と競わせる――そんな構想です。東京と大なり小なり関わりながら生きる私たちにとって、たとえそこで絶望や無力を感じていたとしても、この構想には、希望を見出すためのひとつの道しるべのような力があると感じています。

みなとリサーチコレクティブもまた、参加者一人ひとりが「もう一つの東京」をかたちづくっていくような場になればと願っています。無数の「東京(たち)」が顔を見合わせる、そんな時間が生まれたらと思います。

そこに現れる「東京」は、わたしたちが今ふだん思い浮かべる東京とは、まったく違う顔をしているかもしれません。昨年度のプレ事業では、お狂言師、中国料理、戦災樹木、公園、風水、川と海、地形、鯨、東アジア史など、多様な視点から、さまざまな「東京(たち)」が顔を出しました。今年はどんな「東京(たち)」が立ち現れてくるのか、みんなで探っていきたいと思います。

今和泉隆行(いまいずみ・たかゆき) [地理人]

1985年生まれ。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描く空想地図作家。47都道府県500都市を回って全国の土地勘をつける。空想地図は現代美術作品として、東京都現代美術館「ひろがる地図」(2019年)をはじめ全国の美術館で展示された他、テレビドラマの地図受注製作も行う。著書「『地図感覚』から都市を読み解く―新しい地図の読み方」(2019年)、「考えると楽しい地図」(2022年)では地図から都市を読む方法を伝えている。

今和泉 隆行(いまいずみ・たかゆき)
               ©おおうち まよ

メッセージ(今和泉隆行)

港区はその名の通り東京港を臨みつつ、山もあります。区内の街は「港区◯◯」とは一括りにできないほど多様な様相を見せていますが、時代によってその雰囲気も変化しています。今回はリサーチャーとなるあなた自身の経験や感覚を磨きながら、街の様相を読み解く鍵を探してみましょう。歴史的、統計的な観点が役に立つこともあれば、地道に歩きながら何かを発見していくことで見えてくることもあるでしょう。地図はこうしたリサーチの際、目次となり、表現手段にもなります。自身の関心や感性に沿った発見もあれば、全く異なる関心や接点で生きる人が同時に息づくのが都市の重層性です。みなさんのさまざまなリサーチからその重層性が見えてくるのを楽しみにしています。

募集要項 

募集人数10名程度
対象(応募条件)下記すべてにあてはまる方を対象とします。
①みなと芸術センターの趣旨を理解し、自らの関心や専門性をもとにリサーチ活動を行える方
②リサーチ方法の開拓から創造的に取り組み、意欲的かつ主体的にリサーチ活動を展開できる方
③原則、活動スケジュールの全日程に参加可能な方(予定スケジュールは下に記載があります。)
④18歳以上の方
※複数人のグループでのご応募も可能です。ただし、その場合も支給する活動経費はおひとりあたりの額と同様になります。
活動期間令和7年9月から令和8年3月末まで
活動場所旧三田図書館 3階 (〒108-0014 東京都港区芝5丁目28−4)
https://maps.app.goo.gl/3vHMPGSd6jNS2gDm8
その他、リサーチの過程で別の場所での活動あり。(いずれも港区およびその近郊を予定)
活動スケジュール(予定)いずれも午後の時間帯で3時間程度を予定しています。活動内容によって日時の変動の可能性もございます。
令和7年9月14日(日曜日)、10月5日(日曜日)、10月18日(土曜日)、11月2日(日曜日)、11月16日(日曜日)、11月30日(日曜日)、12月14日(日曜日)
令和8年1月11日(日曜日)、1月25日(日曜日)、2月8日(日曜日)、2月22日(日曜日)、3月8日(日曜日)、3月22日(日曜日)
リサーチ活動経費(支給)5万円(諸税込)
※本活動に必要な交通費、入館料、諸経費等として全活動終了後に支給いたします。
※複数人のグループでのご応募も可能ですが、その場合であっても1組につき「5万円(諸税込)」の支給となります。
募集締切

※応募受付は終了いたしました
令和7年8月20日(水)23:59まで